■蜜柑■
【書き出し】 千秋遠文(せんしゅう・ふかや)が、雨宮紫朗(あまみや・しろう)の腕の中で意識を手放すのは、これが初めてではなかった。なにしろ家の構造が……… |
『蜜柑』(みかん) 集英社コバルト文庫 2000年11月刊 イラスト:小野塚カホリ ISBN4-08-614784-X 【コメント】 公爵家の血を引く若き天才浮世絵師・千秋遠文には、心の奥に秘密があった。 その遠文の恋人・雨宮紫朗は謎めいた遠文の行動に心を千々に乱される日々を送っている。 そんなある日、紫朗は遠文が夢遊のうちに描いた夢絵から華族連続殺人事件の真相をたどることになり。 明治時代と浮世絵をモチーフに、筆者が初めて挑戦した本格ミステリー。 |