■エデン・シリーズ■


俺たちは永遠にふたりきり
だから今
ひとつになれるんだ

『エデン 少年たちの創世記』

集英社コバルト文庫
2001年10月刊
イラスト:和深ゆあな

新宿には光と闇の戦いの日々が訪れていた。
子供たちにだけ見える聖剣(エデン)の存在が少年たちを戦いに駆り立てる。
そして光の聖剣士(アダム)リュウトは、闇の剣精(イヴ)カナンに出逢い。

究極のハイパーラヴロマンス第1弾。


『エデン 光と闇の詩(うた)

集英社コバルト文庫
2001年11月刊
イラスト:和深ゆあな

出会ってしまったふたりに未来はない。
たった三日間だけの逃避行を約束してリュウトとカナンは心と体を結びつける。
けれどその逢瀬はこれからもたらされる悲劇の幕開けでしかなかった…。

究極のハイパーラヴロマンス第2弾。


『エデン 明日への翼』

集英社コバルト文庫
2002年6月刊
イラスト:和深ゆあな

もう、おまえしか欲しくない。
ふたりだけで逃げる日々。カナンの飢えはひどくなる一方。そしてふたりは追いつめられ、ついに別れを決意する。光と闇の運命に翻弄されながら、ふたりが最後にたどり着いた愛のゆくえは。

究極のハイパーラヴロマンス最終巻。


私の小説にイラストをつけてくれる人というのは、編集担当氏をのぞけば、この世でイチバン最初の読者様であり、かつイチバン最初の批評家でもあります。

特に自分が大好きっき♪で描いてもらってる方なわけですから、原稿を出した後はもう怖いってゆうか、裁判待ちってゆうか、死刑執行5秒前ってゆうか、まぁ、いつもそういう気分なわけです。

そんなわけで和深ゆあなさんから突撃熱々メールもらったときは、ほんっとーに嬉しかったです。いやー、こんなメールいただいちゃってよいのだろうかと思いました。
挿絵していただける方に、泣きながら描きましたってそれ、最大級のホメ言葉ではありませんかっ。どきどきどきどき。

初めてゆあなさんの単行本『空夢のうた』を読ませていただいたとき、おこがましくも、あ。おんなじ匂いがする〜などと思った私です。
そして最近、初めてお会いしてみて。また。
あ。おんなじ匂いが…。(笑)

ゆあなさんは大阪にお住まいなのでが、しゃべっているとその関西トーンに引きずられて、九州弁な私はとてもしゃべりやすい状況に陥ります。
そういえば、この感覚は以前もあったなぁとつらつら考えてみるに、そうか、氷栗さんのときとおんなじだぁ、と思い出しました。
『地球(ホーム)』シリーズのイラストを描いてくださった氷栗優さんも関西の方だったんですねー。氷栗さんとは今でも時々長電話しちゃったりしますが、連載当初と変わらず、しゃべりだすと私たちはノンストップです。

なんとなく…ゆあなさんとも長いおつきあいになりそうな予感が…(クス)。

出逢いは奇跡。
ゆあなさんと出逢って、リュウトとカナンにイノチを注ぎ込んでもらって、モノガタリが始まりました。
それはゆあなさんと私のモノガタリでもあります。
『エデン 明日への翼』はシリーズ最終巻ですが、始まりのモノガタリです。
ここから始まるものがきっとある。

書いてる途中から、リュウトとカナンの見つけたものが私の中にも降りてきてくれたカンジでした。
大増ページでちょっちブアツイですが、読んでみてくださると嬉しいです。

表紙がですね、これがもう、見てるだけでじわってクるんですよ…ッッ。
あったかい絵です。
リュウトの腕の中で、カナンも、ああやっと幸せなんだなぁっていう。
ぜひあの暖かい色合いを感じてみてください。
和深ゆあなさんのタマシイ伝わってきます! いや、マジで!
そしてもうどうしようもなく幸せモノな私…。

なんかこうゆうこと言い出すと、ナルで恥ずかしーヤツッッとか思うんですが、でも、どうしても。
書き終えてしまった今も私は、リュウトが、カナンが、愛しくてたまりません。

                                        花衣沙久羅



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